100ドルノートPCのOLPC、人員削減へ

 途上国向けに安価なノートPCを提供する非営利団体One Laptop Per Child(OLPC)は1月7日(米国時間)、大規模な組織再編と2009年の技術目標を発表した。不況のため人員を半分に削減し、給与も減給する。技術面では、「Sugar OS」の開発をコミュニティに任せることなどを発表した。

 OLPCを開始したマサチューセッツ工科大学Media Labsの創始者、Nicholas Negroponte氏は声明文で、「厳しい経済環境の下、OLPCも運営縮小が不可避である」と説明している。今回の再編計画では、契約スタッフを含め人員数を半減して32人体制とし、残るスタッフの給与も減額するという。

 2009年の技術計画としては、1)第2世代となる「Generation 2.0」の開発、2)接続コストゼロのプログラム、3)デジタル書籍100万冊、4)Sugar OSの開発をコミュニティに移行、の4つを挙げている。

 展開計画では、1)ラテンアメリカをサポート事業として分離、2)サハラ以南地域を主要学習拠点とする、3)サハラ以南地域、中東、アフガニスタン、パキスタン北西部にフォーカスする、の3つを挙げた。

 OLPCはまた、後発開発途上国で無償のノートPC提供を実現することにも主眼を置くことを明らかにしている。

One Laptop Per Child
http://laptop.org