LiMo、携帯電話向けLinuxプラットフォームをリリース

 モバイル端末向けLinuxを推進する業界団体LiMo Foundationは3月31日、携帯電話向けLinuxプラットフォーム「LiMo Platform Release 1」を予定通り公開した。同時に公開したAPIにより、サードパーティ開発者は対応アプリケーションを開発できる。今年後半にはソフトウェア開発キット(SDK)も提供するという。

 LiMoは、NTTドコモ、パナソニック、米Motorola、韓国Samsungなどのベンダーが2007年に立ち上げた団体で、携帯電話向けのLinuxの仕様を策定してきた。LiMo Platformは、同団体が開発したLinuxをベースにした携帯電話向けのプラットフォームとなる。

 モジュラー構成、ハードウェアからの独立性、アプリケーションダウンロードに対応する安全なランタイム環境などを特徴とする。グローバルに互換性をもつ世界初のモバイルLinuxプラットフォームとしている。

 LiMoではサードパーティ開発者向けにAPIを公開、開発者はCまたはC++を利用してミドルウェアを実装できる。Java、Webkit、ネイティブに対応するSDKは今年後半に公開する予定。次期版となるRelease 2は、年内に仕様を策定する計画だ。

 LiMoは同日、米Texas Instruments(TI)がコアメンバーとして加盟したことも発表している。

LiMo Foundation
http://www.limofoundation.org