Linux:携帯電話向けプラットフォーム「LiMo」のアプリ仕様公開

 携帯電話向けLinuxを推進する業界団体「LiMo Foundation」は2月4日、携帯向けプラットフォーム「LiMo」(リモ)でアプリケーションを開発するための技術仕様書(ベータ版)を公開した。また、LiMoの第1リリース(R1)を3月に公開すると発表した。

 LiMoはLinuxをベースにさまざまな機能を追加して、多機能の携帯電話の開発を可能にするソフトウェアプラットフォーム。ハードウェアに依存せず、携帯電話に限らない幅広い機器に利用できるのが特徴という。開発者は、LiMoのサイトで仕様書をダウンロードして、アプリケーションの開発ができる。LiMoプラットフォーム用のミドルウェア・コンポーネントは、C言語かC++言語で実装が可能。

 LiMo Foundationは、Vodafone、Motorola、NTTドコモ、Samsung Electronicsなど英米日韓の携帯電話事業者とメーカー6社が07年1月に設立した。LiMoプラットフォームR1に採用される技術は、ほぼすべて、同団体のメンバーが市販製品に搭載して実証済みとしている。

 オープンソースのLinuxは、ライセンス料が不要なことなどから携帯電話向けソフトとして脚光を浴びている。米グーグルもLinuxをベースとする携帯電話用プラットフォーム「Android」を開発、団体を立ち上げて推進している。両プラットフォームは競合する形になるが、両方に参加する両にらみ企業もり、どちらが優勢になるかは不透明だ。【高森 郁哉/Infostand】

LiMo Foundation
http://www.limofoundation.org/