Red HatとNovell、Linuxを標的にした特許侵害訴訟に直面
原告は1991年12月10日に発行された「ディスプレイ・システム・オブジェクトを共有するための複数ワークスペースのユーザー・インタフェース」に関する米国特許(特許番号5,072,412)、および類似の2件の特許を保有していると主張している。この訴訟は、Linuxにかかわる初の特許侵害訴訟と見られている。
テキサス州マーシャルの同州東部地区連邦地裁に提出された訴状によると、原告は、Red Hatの「Red Hat Linux」やNovellの「Novell SUSE Linux Enterprise Desktop」「Novell SUSE Linux Enterprise Server」などの販売が当該特許に抵触すると主張。また、Red HatとNovellは以前にも特許侵害について指摘を受けているため、「両社は故意に特許を侵害した」と訴えているという。
また、IPイノベーションとテクノロジー・ライセンシングは、販売差し止め命令と損害賠償に加え、裁判所や陪審が公正かつ適切と見なすような救済措置を求めている。IPイノベーションは、特許技術の開発、取得、ライセンス提供、権利保護を行う米国アカシア・リサーチの1部門であるアカシア・テクノロジー・グループの子会社。テクノロジー・ライセンシングは、主にTV業界向けエレクトロニクス分野の知的財産の取得とライセンス提供を行う会社。
今回の訴訟について、Novellの広報担当者ブルース・ラウリ氏は、「われわれは訴訟却下の申し立てを検討しているが、この件の詳細を現段階で明らかにするのは時期尚早と考えている」と述べた。一方、IPイノベーションとテクノロジー・ライセンシングの弁護士、ならびにRed Hatのコメントは得られなかった。
(リンダ・ローゼンクランス/Computerworld オンライン米国版)
米国Red Hat
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米国Novell
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提供:Computerworld.jp