米国初のGPL訴訟、解決の目途立たず

 昨日の報告とは異なり、Monsoon MultimediaBusyBoxの配布でGNU一般公衆利用許諾契約書(GNU General Public License;GNU GPL)に違反しているとする訴訟は、速やかな解決に向かわない可能性がある。また、必ずしも法廷の外で決着がつくわけではないようだ。

 昨日、Monsoonは同社が“BusyBoxの件で和解交渉”に入っていると伝えるニュースリリースを発表した。その中でMonsoon社の会長兼COO(最高業務執行責任者)のGraham Radstone氏は「我々はオープンソースソフトウェアのライセンスを遵守しようとしているし、これまでもずっとそうしてきたので、この件は早々に解決するだろう」と述べている。

 一方、BusiBoxの件で告訴を行ったSoftware Freedom Law Center(SFLC)の法律担当ディレクタDaniel B. Ravicher氏はMonsoonに対する警戒心を強めている。

 「我々が解決に向けて話し合いをしていることは認めるが、報道陣の多くが信じているような状況とは異なり、何ら合意には至っていない。それに今さらライセンスに従うだけでは、問題は解決したことにならない。だとすれば、誰でも見つかるまではライセンス違反してもよいことになるし、ライセンスに遵守することが唯一の罰則になってしまう」(Ravicher氏)

 北米でGPLを擁護する主要な2つ団体、フリーソフトウェア財団(Free Software Foundation)とSFLCの両団体はこれまで、ライセンス違反が判明した企業と裁判で争うことをよしとせず、むしろ話し合いで解決する道を選んできた。しかし、実際に裁判沙汰になってしまった以上、SFLCは徹底抗戦の構えを見せている。

 「我々のクライアントからどんな追加要求が出ているかの詳細は話せないが、うまくいけば、妥結するかどうか、またそのタイミングをそのうちに明らかにできるだろう」(Ravicher氏)

Bruce Byfieldは、Linux.comとIT Manager’s Journalに定期的に寄稿しているコンピュータジャーナリスト。

Linux.com 原文