YaSTを使ってワイヤレスブロードバンドアクセスを設定する

 Linuxカーネルのアップデートと新たに追加されたドライバのおかげで、ラップトップでワイヤレスブロードバンドにアクセスするための設定も簡単にできるようになった。とは言えVerizonなど一部のベンダのサービスはブロードバンド用のPCMCIAアダプタをサポートしていない。以前紹介したスクリプトを使っても良いが、初心者ユーザにはスクリプトを編集するのが難しいかもしれない。またISP(インターネットサービスプロバイダ)が役立つ情報をあまり提供していないことも多い。そこでopenSUSEのYaSTの登場だ。グラフィカルなプログラムであるYaSTを使えば、ラップトップ上でワイヤレスブロードバンド用PCカードやその他のタイプのモデムを使用してネットワークに接続するための設定を簡単に行うことができる。

openSUSEのライブ版が登場

 openSUSEはNovellとコミュニティが共同開発するディストリビューションで、フリーソフトウェアのみで構成されている。人気はトップクラス。11月上旬、その最新リリース10.3のインストールも可能なライブ版がリリースされた。デスクトップ環境に応じてKDE用とGNOME用があり、ソフトウェアについてはインストール専用版と変わらない。このライブ版には若干の問題点もあるが、すぐにほかの版を駆逐するだろう。

openSUSEのSCPMを使用した環境設定の簡単な切り替え法

 ラップトップは手放せないというタイプのユーザの場合、仕事先や友人宅を新たに訪問するごとに無線ネットワーク設定を再調整するのは煩わしい作業であろうし、また再設定に必要となる、ネットワーク名、キー情報、IPアドレスを書き留めたメモを持ち歩くというスタイルにはプロフェッショナルらしさが感じられないと考えている方もおられるだろう。そんな悩みを軽減してくれるのがopenSUSEに用意されているSystem Configuration Profile Management(SCPM)である。

NovellとRed Hat、デスクトップLinuxへの取り組みをアピール――両社とも管理機能の強化や仮想化技術などを強調

 Linux市場でライバル関係にある米国NovellとRed Hatが、デスクトップLinuxへの取り組みをアピールしている。Novellが自社イベントでSUSE Linuxベースのシンクライアントを発表したのに対し、Red Hatは先ごろリリースしたRed Hat Enterprise Linux新版でのデスクトップ機能の先進性を力説している。

openSUSE 10.2:Linuxデスクトップとしてベストな選択肢かの検証

何事についても最初の印象は特に大切だが、私とopenSUSE 10.2との出会いも同様で、その第一印象は、このディストリビューションは私が新たに使うデスクトップOSになるかもしれないと予感させるものであった。openSUSE 10.2については、RC1版を11月末のリリース直後にインストールしており、現在は先週の木曜日に公開されたファイナルリリース版を試用し続けているところである。以下、その試用レポートを報告しよう。

openSUSEがMicrosoftとNovellの提携に関する公開質疑をIRCで実施

openSUSEプロジェクトの開発者たちが本日正午(27日、米国東部標準時)に公開IRCミーティングを実施し、最近発表され大いに物議を醸しているNovellとMicrosoftの提携について議論を行った。Novellでオープンソースの技術および戦略策定の最高責任者を務めるNat Friedman氏が、openSUSEプロジェクトマネージャのAndreas Jaeger氏をはじめとする人々の助けを得ながら、質問の大半に回答した。