MicrosoftとNovellに、UbuntuまでもがAppleとDebianを後押し

はじめに――NovellとMicrosoftの提携については山ほど報道されている。要するに、Microsoftの顧客がNovellからLinuxを購入し自社のIT環境で使っても特許権侵害で訴えられる心配はなくなるということのようだ。ところが、世上の論評に対して、Novellは、今回の提携は批判されているような内容ではないとする公開書簡をCEO名で発表。しかし、Microsoftの声明によれば、その主張を額面どおりに受け取ることはできない、あるいは、間違いがあることになる。ともかく、何か問題があるようだ。こうした混乱に拍車をかけたのがMark Shuttleworth(Ubuntuの創設者)だ。Microsoftとの提携を嫌ってNovellと袂を分かちたいopenSUSE開発者にMicrosoftとは隔絶された場の提供を申し出たのだ。混迷の度は深まるばかり。こうした状況に、人はいざ知らず、私はDebianこそが私の使うべきGNU/Linuxディストリビューションであり、現在Linuxとフリーソフトウェアでは処理できない若干の作業はMac OSで行うべきだと思い始めた――

日本HP、「SUSE Linux Enterprise Server 10」の販売開始、エントリ向け強化

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は2006年10月11日、ノベルのエンタープライズ向けLinux OS「SUSE Linux Enterprise Server 10」(SLES10)の販売を開始した。HPの「HP ProLiant」サーバファミリとの組み合わせ用で、1CPUのみ・サポートなしのエントリ製品を用意し、中小規模企業でも導入しやすくなった。