Ubuntuだけが生き残ったPwn to Ownコンテスト

 今年も、自称クラッカーたちがCanSecWestカンファレンスで3台のノートPC(それぞれOS X、Ubuntu、Vistaが稼働)を標的として技を競い合った。先週、カナダのバンクーバーで3日間にわたって開かれたこのセキュリティ・カンファレンスは、Mac OS X LeopardとVistaの両マシンのセキュリティが破られるのを尻目に、Ubuntuマシンだけがクラッキングされずに残るという形で幕切れを迎えた。

日立システム、セキュアな無線LAN・IP電話を構築するシステム

 日立システムアンドサービス(中村博行執行役社長)は3月24日、アルバネットワーク(ドミニク・オー取締役)と販売代理店契約を締結したと発表した。これに伴い、米ArubaNetworksが開発した、無線LANシステムや携帯電話を内線で利用できるIP電話システムを構築する「Arubaシリーズ」を3月25日に発売する。

ストレージの暗号化をクロスプラットフォームGUIで実現するTrueCrypt 5.0

 クロスプラットフォームな暗号化アプリケーション TrueCrypt のバージョン5.0が先月TrueCrypt Foundationよりリリースされた。TrueCrypt 5.0には待望のLinux用GUIをはじめとして、Mac OS Xポート、XTSモード、Windows上のシステムパーティション/システムドライブの暗号化、SHA-512ハッシュアルゴリズムの追加など、多数の改善点がある。

米Red Hat、Netscapeの認証フレームワークをオープンソースに

 米Red Hatは3月19日(米国時間)、セキュリティ・認証フレームワーク「Red Hat Certificate System」の全ソースコードをオープンソースとして公開することを発表した。同社が2004年に米AOLから取得したNetscapeの技術で、オープンソースにすることで、他のオープンソースプロジェクトと容易に統合できるようになるという。

米IBM、マッシュアップ用セキュリティ技術をオープンソースに寄贈

 米IBMは3月13日(米国時間)、自社のマッシュアップ用セキュリティ技術「Secure Machup(SMash)」(開発コード名)をAjaxベースのオープンソース開発団体OpenAjax Allianceに寄贈することを発表した。企業や個人によるマッシュアップWebアプリケーションの利用を安全にすることで、採用を促進するという。

ハギワラシスコム、セキュリティ機能を搭載したUSBメモリシリーズ

 ハギワラシスコム(河瀬翔之社長)は、あらかじめ用途に応じたセキュリティ機能を搭載するUSBメモリ「アプリケーションUSBメモリシリーズ」を順次発売する。ラインアップはアプリケーションUSB「暗号化」、同「パスシンボル」、同「秘密分散」、同「Webスクラップ」、同「メール」の5種類。

Linux向けのマルウェア駆除ツール

 LinuxはWindowsよりもマルウェアへの耐性が強いことがわかっており、ウイルス感染についてはとりわけその傾向が強い。だが、リモートエクスプロイトによってワーム、トロイの木馬、ルートキットの影響を受けやすくなってしまう点は、ほかのどんなプラットフォームとも同じだ。最近のニュースで話題翻訳記事)になったLinux/Apacheサーバでの障害発生の責任が、セキュリティ上の影響を被ったサイトを訪れてマルウェアに感染したWindowsユーザにあるとしても、これを機にLinuxのデスクトップおよびSOHOユーザ向けの優れたルートキット(rootkit)/マルウェア検出ツールを紹介しておくのも悪くないだろう。そこで本稿では、特によく知られている3つのツール、Chkrootkit、Rootkit Hunter、Ossecを簡単に比較する。

EnGarde――インストールは鬼門だが高度にセキュアなディストリビューション

  EnGarde はGNU/Linuxベースのオペレーティングシステムの1つであり、その作成元であるGuardian Digitalが目指したのは、高度なセキュリティと簡単な管理性を両立させたシステムを構築することである。必要最小限な構成とすることで脆弱性を減らすというのがEnGardeの基本方針であり、SELinuxの厳格なアプリケーションポリシを基にセキュリティ中心の調整が施されたデフォルト設定を用意することで、サーバ用途に適した優れたシステムに仕上げられている。とはいうものの、それを実感できるまでには1つの鬼門が立ちはだかっていた……。

日立システム、不正PCからのネットワーク接続を防ぐ「オープンネット・ガード」新版

 日立システムアンドサービスは2008年3月4日、PCからの不正なネットワーク接続を防止するソフトの最新バージョン「オープンネット・ガード Ver3.2」を発表した。新たに米Infoblox社のDNS/DHCPアプライアンス製品「Infoblox」との連携機能などを追加した。3月5日から販売開始する。

CSK Winテクノロジ、センドメール製品を活用した電子メール誤送信防止ソリューション

 CSK Winテクノロジ(本社:東京都新宿区)は、センドメール(本社:東京都港区)のメールサーバ製品を活用した電子メール誤送信防止ソリューション「PlayBackMail」を2008年4月から販売する。うっかりミスによる機密情報や個人情報の漏えいを軽減するという。価格は80万円から(別途Sendmailのライセンスが必要)。

日立情報、中堅・中小企業向けASP型セキュリティサービス

 日立情報システムズ(日立情報、原巖執行役社長)は2月28日、中堅・中小企業向けに各種セキュリティサービスをASPで提供する「SHIELDeXpress(シールドエクスプレス)セキュリティオンデマンド」を提供すると発表した。その第1弾として、英メッセージラボとの協業により、ASP型のメールセキュリティサービスを同日に発売した。