米Red Hat、Netscapeの認証フレームワークをオープンソースに

 米Red Hatは3月19日(米国時間)、セキュリティ・認証フレームワーク「Red Hat Certificate System」の全ソースコードをオープンソースとして公開することを発表した。同社が2004年に米AOLから取得したNetscapeの技術で、オープンソースにすることで、他のオープンソースプロジェクトと容易に統合できるようになるという。

 Red Hat Certificate Systemは、Netscapeの認証管理技術「Netscape Certificate Management System」をベースとしたセキュリティ・認証フレームワーク。Netscapeよりこの技術を取得したAOLから、2004年にRed Hatが買収していた。

 「Apache Web Server」「Red Hat Directory Server」、それにFIPS140-2 level 2認定NSS(Netscape Network Security Services)ライブラリなどの技術を土台とするもので、すでに一部ソースコードが公開されていた。今回の完全オープンソース化により、他のオープンソースプロジェクトに統合しやすくなるとしている。

 たとえば、自社が支援しているUNIX/Linux向けのID認証、ポリシー、監査の管理技術「freeIPA」プロジェクトで利用した場合、認証プロビジョニングなどデジタル認証とマシンを中央で一元管理できるようになるという。これにより、企業は認証プロセスを合理化し、セキュリティを補強できるとしている。

米Red Hat
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