米IBM、マッシュアップ用セキュリティ技術をオープンソースに寄贈

 米IBMは3月13日(米国時間)、自社のマッシュアップ用セキュリティ技術「Secure Machup(SMash)」(開発コード名)をAjaxベースのオープンソース開発団体OpenAjax Allianceに寄贈することを発表した。企業や個人によるマッシュアップWebアプリケーションの利用を安全にすることで、採用を促進するという。

 マッシュアップは、複数の情報源を統合したウェブサイトを構築する手法。情報を把握しやすいことから、個人と企業の両方にメリットを提供する。

 SMashは、マッシュアップを利用したWebアプリケーションにおけるセキュリティ懸念に対応する。複数の情報源がWebベースでやり取りするにあたり、安全な通信チャネルを介してデータを共有することで、コードとデータを情報源別に分離できる。これにより、悪意あるコードが他の情報源に侵入することを防ぐという。

 SMashは、IBMの東京基礎研究所と米国ワトソン研究所が共同開発した。IBMではSMashをOpenAjaxにコードを寄贈することで、マッシュアップ技術の採用を促進するとしている。今後は、ミドルウェア「WebSphere」や「Lotus Mashups」など自社製品にも組み込んでいくという。

米IBM
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