Cryptmountでファイルシステムとスワップ空間を保護する

  Cryptmount を使えば、ファイルシステムとスワップ空間の両方を暗号化できる。暗号化されたファイルシステムは、通常のファイルシステムと同じように(たとえば「/dev/sda2」を使って)ブロックデバイスに格納できるほか、別のファイルシステムに属する普通のファイル内に格納することもできる。後者の方法が特に役立つのは、パーティションテーブルを変更したりLVM(Logical Volume Manager)を使ったりせずに暗号化されたファイルシステムを扱いたい場合だ。Cryptmountではスワップ空間も暗号化できるので、暗号化されたファイルシステムに含まれる情報のセキュリティが、プロセスをハードディスクにスワップアウトするLinuxカーネルによって不用意に損なわれることもない。

産総研とヤフー、フィシング防止アクセス認証技術の評価用ソフトを公開

 独立行政法人 産業技術総合研究所(産総研)とヤフーは2008年4月22日、フィッシング詐欺を防ぐ新認証プトロコル「HTTP Mutualアクセス認証」の技術評価用ソフトウェアをオープンソースソフトウェアとして公開した。Webブラウザ「MutualTestFox」と、WebサーバApacheの追加モジュール「mod_auth_mutual」で構成される。

全米大学対抗のサイバーディフェンス競技でベーカー大が優勝

 この週末、テキサス州のサンアントニオで第3回National Collegiate Cyber Defense Competition(全米大学サイバーディフェンス競技会)の決勝戦が行われ、ミシガン州フリントのベーカー大学(Baker College)が昨年の覇者テキサスA&M大学(Texas A&M University)とほかの4つの地区優勝校を下して優勝した。テキサスA&M大学は僅差で2位となり、ルイビル大学(University of Louisville)が3位につけた。決勝戦に参加した残りの3校は、ボルティモア郡コミュニティカレッジ(Community College of Baltimore County)、ロサンゼルス郡マウントサンアントニオカレッジ(Mount San Antonio College of Los Angeles County)、ロチェスター工科大学(Rochester Institute of Technology)だった。

IPA、10代の関心薄い? メール暗号化で誤解も――セキュリティ意識調査

 情報処理推進機構(IPA、西垣浩司理事長)は4月15日、インターネット利用者を対象に行った「情報セキュリティに関する脅威に対する意識調査(2007年度第2回)」の結果を発表した。それによると、セキュリティ用語の認知と理解に大きなギャップがあることや10代のセキュリティ意識が低いこと、また、「電子メールの暗号化」を誤解して使っているユーザーが多いという実態が浮き彫りになった。

米Sunと米Accenture、アクセス・ID管理ソリューションを発表

 米Sun Microsystemsと米Accentureは4月2日(英国時間)、ID認証の「Accenture Smart Identity Solution」など、共同開発したセキュリティソリューション5種類を発表した。Sunの技術をベースに、Accentureのビジネスプロセスに関する専門知識を組み合わせたもの。政府や企業に、容易に実装できるエンドツーエンドソリューションを提供するという。