チェコのソフトウェアベンダーJetBrainsは12月10日(チェコ時間)、言語指向プログラム構想に基づく新しい開発環境「JetBrains Meta Programming System(MPS)」のベータ版を発表した。5年の研究期間を経たプロジェクトで、今後は開発プロジェクトとしてコミュニティとともに開発を進める。
インフォテリアと日本IBM、XMLプログラミングコンテストを開催
インフォテリアと日本IBMは2008年12月10日、XMLの特性を活用した実用的かつユニークなXMLアプリケーションを広く募集する「XMLプログラミング・コンテスト」を開催すると発表、同日から募集を開始した。才能あるXMLソフトウェアデベロッパーの発掘を目的としたコンテスト。締め切りは2009年2月16日。
Khronos Group、「OpenCL 1.0」の仕様を公開
標準化団体Khronos Groupは12月9日(シンガポール時間)、C言語ベースの並列プログラミング技術「OpenCL 1.0」の仕様を承認した。ロイヤリティフリーのオープン標準技術として、同グループのWebサイトで仕様などを入手できる。
「Python 3.0」リリース
スクリプト言語「Python」を開発するPython Software Foundationは12月3日、最新版「Python 3.0」を発表した。初の後方互換性がないバージョンとなる。Python 2系からのコンバージョンツール「2to3」も公開されている。
シェル・スクリプトのデバッグ・ツール、bashdb
Bash Debugger Project(bashdb)を使うと、bashスクリプトにブレークポイントを設定したり変数を調べたりバックトレースしたり1行ずつ実行したりすることができる。bashdbは、C/C++デバッガー並みの技法でbashスクリプトをデバッグするツールだ。
Processing、7年越しでバージョン1.0をリリース
オープンソースのビジュアルプログラミング環境を開発するProcessing.orgは11月24日(米国時間)、「Processing 1.0」をリリースした。Windows、Mac OS X、Linux x86に対応、プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。
C CodでCコードをスクリプトのように扱う
C Codは、C、C++、またはObjective-Cコンパイラのフロントエンドとして、C言語をスクリプティング言語のように扱うことを可能とするものである。C Codには、C Server Pagesが付属している。C Server Pagesは、ウェブアプリケーションをCまたはC++で記述し、それをオンデマンドで自動的にコンパイルできるようにするために、CGIをサポートする。
Ruby on Railsのセキュリティガイドブックが公開
ドイツのWebアプリケーションセキュリティコンサル企業らが設立したRuby on Rails Security Projectは11月4日、Ruby on Rails(RoR)のセキュリティガイド「Ruby on Rails Security guide」を公開した。HTMLページまたはeブック形式で無料で閲覧できる。
bashシェルに新機能を追加するBashDiff(パート2)
前回の記事では、bashシェルの機能を拡張するBashDiffというパッチについて紹介した。BashDiffの適用によりbashで利用可能となるコマンドや文字列の構文解析については、先に解説したとおりである。今回はその続きとして、位置パラメータの操作法、XMLの構文解析、ISAMやリレーショナルデータベースとの通信、GTK+2 GUIの作成、その他若干のテクニックや注意事項を紹介することにする。
bashシェルに新機能を追加するBashDiff
本稿で紹介する BashDiff は、bashシェルに適用するパッチの1つであるが、これを用いることで実に多彩な機能追加が可能となる。具体的には、awkの一部機能をシェル本体に組み込む、C言語の一部機能をbashシェルプログラミングで使用可能とする、例外の処理機構を追加する、関数型プログラミングに特有なリスト内包表記やmap
関数などの機能を提供する、GTK+2やデータベースとの通信機能を設けるといった、通常のbashには用意されていない機能を利用可能にするのだが、それだけに止まらず、Webサーバ機能を標準のbashシェルに組み込むことすらできるのだ。
日本語にも対応した最新「NetBeans IDE 6.5 RC2」を公開
オープンソースプロジェクトのnetbeans.orgは2008年10月30日、統合開発環境「NetBeans」の最新リリース候補版「NetBeans IDE 6.5 RC 2(Release Candidate 2)」を公開した。RC2では、日本語、簡体中国語、ポルトガル語(ブラジルポルトガル語)版を用意し、マルチリンガル対応した。
PHP開発者の7割がフレームワーク利用、デファクトは定まらず
PHP開発者の69%がアプリケーション開発で何らかのフレームワークを使用した経験があることが、アシアル(本社:東京都文京区)が2008年10月23日に発表したPHP動向調査で分かった。その際、JavaやRubyなどのようにデファクトスタンダードが存在せず、用途などに合わせて複数のフレームワークが使い分けられている実態も浮かび上がった。
Python 2.5対応の公式ドキュメントの日本語化が完了
Pythonドキュメント翻訳プロジェクトは2008年10月23日、Pythonバージョン2.5に対応する公式ドキュメントの日本語化が完了したと発表した。日本Pythonユーザー会(PyJUG)のWebサイトで公開している。
カール、J2EEサーバとの連携ツールをオープンソースで公開
カール(本社:東京都中央区)は2008年10月21日、リッチクライアント言語「Curl」とJ2EEサーバとの連携を容易にするツール「Curl ORB for Java」の正式版をオープンソースで公開した。9月に公開したUIコンポーネント「Advance UI」に続く、日本で開発したオープンソースプロジェクトの2弾。
Python 3.0で大きく変わる言語仕様
一般に、Pythonプログラミング言語のこれまでの新バージョンはユーザに優しかった。多かれ少なかれ前バージョンとの下位互換性は維持された。しかし、2000年、Pythonの作者Guido van Rossum氏は新バージョン開発を発表し、言葉を濁さずにはっきりと宣言した。バージョン3.0に下位互換性はないと。そして、ついにPython 3.0の最初のリリース候補が公開された。最終リリースは今月末を予定する。古いコードを使い続けるか、新しいインタプリタを使うために手直しをするか、開発者は選択を迫られる。
コマンドラインでシェルのエイリアスと関数を使って作業を効率化する
GNU/Linuxシステムを最大限に活用するには、やはりコマンドプロンプトとシェルスクリプトへの習熟が欠かせない。とはいえ、そうした処理はなるべく手早く済ませたいものだ。本稿では、コマンドラインでの作業の手間を最小化してくれる強力な方法として、シェルのエイリアスと関数を紹介する。
ソフトウェア開発者必見のWorkbench Linuxディストリビューション
Workbench は、FOSSツールを活用したアプリケーション構築に携わっている開発者にとって、理想的なLinuxディストリビューションの1つと評していいだろう。しかもこれは各種の開発ツールを網羅したディストリビューションというだけでなく、日常的な用途に使うアプリケーション群や外観を彩るための小物類もバンドルされているため、通常のデスクトップ用途に供したとしても、まったく場違いではないのだ。
CVS/Subversionを使ったバージョン管理(前編:バージョン管理の基礎)
ソフトウェアを開発する際、ソースコードや各種リソースの管理に役立つのがバージョン管理システムだ。バージョン管理システムはソースコード管理システムなどとも呼ばれ、大規模な開発を行う際には必須と言っても過言ではない。また、大規模な開発だけでなく小規模な開発や個人による開発においても、ファイルの変更履歴の記録やバックアップといった用途に活用できる。