カール、J2EEサーバとの連携ツールをオープンソースで公開

 カール(本社:東京都中央区)は2008年10月21日、リッチクライアント言語「Curl」とJ2EEサーバとの連携を容易にするツール「Curl ORB for Java」の正式版をオープンソースで公開した。9月に公開したUIコンポーネント「Advance UI」に続く、日本で開発したオープンソースプロジェクトの2弾。

 Curl ORB for Javaは、POJO(Plain Old Java Object)で作成したJavaオブジェクトのメソッドをコールし、戻り値をCurlアプリケーションで受け取れるツール。サーバサイドのJavaクラスからCurlのソースコードを自動生成でき、Curl-Java間の連携を容易に開発できるという。

 通信にはバイナリフォーマットを使うため、テキストベースのXMLやJSONより高速で、ネットワークトラフィックを軽減できる。プリミティブ型のほかにも、String、Dateなど複数のデータ型をサポートする。また、DIコンテナで管理されたJavaオブジェクトのコールも可能。現時点ではSpring frameworkとSeasar2に対応する。

 公開サイトは米SourceForge.netで、ライセンスはApache License 2.0を採用した。今後は、データベースとの連携、サーバプッシュ機能、データ同期など機能拡充していく予定。

Curl ORB for Java
http://sourceforge.net/projects/curlorb/

カール
http://www.curlap.com/