Firefoxを2ch専用ブラウザ化する「bbs2chreader」拡張の使い方

 2ちゃんねる(以下、2ch)は日本のインターネットを代表する掲示板サイトだが、あまりの巨大さと素朴すぎるインタフェースゆえ、快適に閲覧するには通常のWebブラウザでは力不足だ。そのため、2chの閲覧に特化した専用ブラウザ(いわゆる“専ブラ”)が数多く開発され、使われてきた。しかし、常に2chに常駐しているヘビーユーザーならともかく、たまに閲覧するくらいのライトユーザーは、普段利用しているWebブラウザでなんとか快適に閲覧できないものかと思うかもしれない。そんな要望をかなえてくれるのが、Firefoxを専用ブラウザ化してくれる拡張機能「bbs2chreader」だ。

「Drag & DropZones」でFirefoxのドラッグ&ドロップ機能を拡張する

 Firefoxで表示しているページ内からキーワードを拾ってWebサイト検索する場合、いったいどういう行動を取るだろうか。多くの人は、キーワードを選択してから右クリックして、検索バーへコピー&ペーストするか、それすらしないで検索バーに直接入力してしまうのではないだろうか。ちょっとした検索であっても、手間がかかっているのだ。

「FoxSaver」拡張を使ってFirefoxでスライドショーを楽しむ

 スクリーンセーバーは、元々、CRTモニタの焼き付き防止のためのものだが、焼き付きの心配のない液晶モニタが主流になった現在でも、エンターテイメントソフトあるいは離席時のセキュリティツールとして生き残っている。そのスクリーンセーバーの中には、自分が指定した写真を表示してくれる、スライドショーソフトを兼ねたものもある。この、スクリーンセーバーというか、スライドショーをFirefoxで実現するのが、「 FoxSaver 」というアドオンだ。

「Tab Mix Plus」拡張機能で、Firefoxのタブをカスタマイズ

 Firefoxは軽快なタブブラウザだが、タブブラウザの命といえるタブの動作に関しては、カスタマイズできる範囲が限られている。タブまわりに関する設定項目が分散されてしまい、分かりにくくなっている、という部分もある。そんなFirefoxのタブ機能を拡張してくれるアドオンが「 Tab Mix Plus 」である。「Tab Mix Plus」は、これさえあればタブに関する機能設定は万全と言えるほどに、タブまわりの機能を包括的に指定することが可能なアドオンだ。

Firefoxの隠し設定をカスタマイズできる拡張機能「Configuration Mania」

 Firefoxは軽快なブラウザだが、ユーザーが増えている理由はそれだけではない。機能を強化するための各種アドオンが豊富に提供されていること、隅々の動作まで調整できるカスタマイズ性の高さも大きな魅力となっている。そのFirefoxのカスタマイズ性の高さを示すのが、アドレスバーに「about:config」と入力することで開くConfig画面だ(図1)。この画面では、通常のオプション設定では設定不可能な項目のカスタマイズが行える。いわばWindowsのレジストリエディタのようなもので、かなり細かな設定ができるものの、それだけに初心者のみならず扱いは難しい。下手に間違った設定をしてしまえば、ブラウザが起動すらしなくなってしまうこともあるからだ。その豊富な設定項目のカスタマイズを比較的安全かつ容易に行えるようにしてくれるアドオンが存在する。それが今回紹介する「 Configuration Mania 」という拡張機能で、これを使うと標準のオプション設定にはない項目の変更ができるようになる。

「CS Lite」で面倒なクッキー管理を簡単に

 Webサイトを巡回していると、前回のアクセス日時や、自分のユーザー情報などが表示されるページを見ることがあるだろう。これは、PCに保存されたクッキー(Cookie)を使って実現しているものだ。しかし、このクッキーを、便利だからといってすべてのサイトで無条件に使っていては危ないかもしれない。実はクッキーの中には、スパイウェアとなるものも存在する。ウイルス対策ソフトでも、スパイウェアとしてクッキーが検出されるのを見たことがある方も多いはずだ。無差別にクッキーを許可していては、ここから個人情報の流出などといったことにも繋がりかねないのだ。

「Google Toolbar for Firefox」でGoogleのWebサービスを活用する

 Web検索といえば、Yahoo!かGoogleか、という人が多いだろう。しかし、かつてはサーチエンジンとして認知されていたYahoo!やGoogleも、様々なWebサービスを提供しているのは周知の通り。そのGoogleのWebサービスを使いこなすためのツールとして、Google Toolbarが提供されている。これを使えば、どのWebページを開いていてもGoogleが提供するサービスへ簡単にアクセスできるのだ。これには、もちろんFirefox用もリリースされている。なお、1月30日にver.5の最新β版が公開されているが、ここでは現行の正規版であるver.3を軸に紹介したい。

Webページのキャプチャに便利なFirefoxアドオン「Pearl Cresent Page Saver Basic」

 Firefoxでネットサーフィンしていて、「いま見ているページを保存したい」と思った時、誰もがやることは「名前を付けてページを保存」することだろうか。もしくは、プリントアウトする人もいるかもしれない。それ用のユーティリティを使ってPDFファイルで保存する人もいるだろう。今回紹介するのは、キャプチャして画像ファイルとして保存する方法だ。

YouTubeなどから動画を簡単に保存できる「Video DownloadHelper」

 YouTubeやニコニコ動画などの動画サイトを利用しているユーザーは多い。そこで一度見た動画をまた見たいと思って再びアクセスすると、動画が削除されてしまっていたり、アクセスする時間帯によっては混みあっていてなかなか再生できないといったことがある。自分が見たいと思う時間帯は、利用しているユーザーが多いということもあるだろう。そこで考えるのが、動画を自分のローカル環境に保存するということだ。そうすれば、見たい動画はとりあえず保存しておき、後でじっくり鑑賞するということも可能になる。

IE向けサイトをFirefoxで表示可能にする「IE Tab」

 Firefoxは、Webページの閲覧に関してInternet Explorer(以下、IE)の数倍速いと言われる軽快なタブブラウザだが、残念なことにきちんと表示できないページも存在する。中でも多く見られるのが、IEでなければ閲覧すらできないものだ。例えば、Yahoo!動画やGyaoなどの動画サイトで「お使いの環境では、動画をご視聴いただけません」といったメッセージが出てしまい、肝心な動画の視聴ができない。その際、いちいちIEを立ち上げるのも面倒だし、IEからFirefoxへ乗り換えた人などは、そのためだけにIEを起動させたくないという場合もあるかもしれない。しかし、IEでないと、うまく表示されないのだから仕方がない。あきらめて、そういう時だけIEを立ち上げているFirefoxユーザーも多いのではないだろうか。

FastMailMergeでOpenOffice.orgの差し込み印刷を使いやすくする

 複数のドキュメントを細部だけ変えて生成する差し込み印刷の機能は、OpenOffice.org Writerで使いづらい点の1つだ。この機能を日常的に使っている人はほとんどおらず、そのためのウィザードも煩雑であまり役に立たない。Writer本来の差し込み印刷の機能(「ツール」→「カスタマイズ」→「追加」→「ドキュメント」→「差し込み印刷」で使用可能になる)のほうがまだわかりやすいが、それでも元のドキュメントとデータソースの設定がややこしい。こうした方法に比べると、 FastMailMerge は単純明快で、その名のとおりすぐに使えるうってつけの代替ツールといえる。

複数ユーザでのブックマーク共有に便利なツールSiteBar

 SiteBarはWebブラウザのブックマークを同期および共有するためのソリューションだ。他のツールにない特徴として、ブックマークサーバを独自に構築できることが挙げられる。これにより、システム全体を自分の支配下で管理できる。また、外部で運用されているサーバを使ってSiteBarを利用できるサービスもある。広告表示により無料で利用できる“Basic”から、月9.99ユーロの“Admin”まで、さまざまなレベルのプランが用意されている。SiteBarは、個人で使う場合でも便利だが、企業やグループならさらに効果を発揮する。複数のツリーでブックマークを管理し、プロジェクトに関連するブックマークの登録や変更をグループのメンバ全員で行うことができるからだ。(なお、他のブックマーク共有ツールについては、linux.comのこちらの記事翻訳記事)で取り上げられている)。

Interclueに見るプロプライエタリ化の落とし穴

 Interclueは、Firefoxにおいてリンク先を訪問前にプレビューしてくれるエクステンションで、マウスクリックの手間を省き(クリックした方が早い場合が多いが)、同一ページ上の複数のリンク先をすばやく切り替えて表示することを可能とする。残念ながら、このアドオンで利益を回収し、ソースコードは非公開にするといった決断によって、悪くはなかったその基本的なアイデアは損なわれ、絶えず表示される寄付の要請のせいでInterclueはナグウェアにまで成り下がってしまっている。基本的な機能は有用なものであることからInterclueは、プロプライエタリ化という決断を下す際の難しさを示す典型的な例であるといえる。

憤りを感じさせられるプロプライエタリなFirefoxエクステンション

 定期的にFirefox Add-onsサイトをのぞいている私は、この一年間で明らかに激増したプロプライエタリなエクステンションに手を焼いている。単にフリーライセンスのエクステンションの中には私が興味を感じるものがなくなってしまったせいなのかもしれないが、最近おもしろそうに見えるエクステンションはプロプライエタリなものばかりのような気がする。特におすすめとして取り上げられているものはそうだ。もちろんMozillaのプライバシーポリシーや免責事項には、プロプライエタリだからというだけの理由でプロプライエタリなエクステンションを禁止するような文言はないのだが、それらはフリー/オープンソースソフトウェア(FOSS)の精神に反するだけでなく、何とかしてユーザーを取り込もうとする強引な新興企業の企みが潜んでいることが多く、イライラさせられる。