Mozillaがリストラ発表、コロナで売り上げに大きな影響ーーより小さな組織で敏捷に動く

 「Firefox」ブラウザを開発するMozilla Corporationが8月11日、組織再編として250人を解雇することを明らかにした。新型コロナウイルス感染症により財務状況が悪化したことを原因の1つに挙げている。

 Mozilla CorporationのCEOでMozilla Foundationの会長を務めるMitchell Baker氏が、同日発表した。新型コロナが経済面に与えた影響は大きく、現体制ではコロナ前に立てていた2020年の計画を続行できなくなったとしている。

 コロナ前の事業計画としては、Firefoxに新しい価値を構築することでインターネットをより良いものにする、イノベーションに投資して新しい製品を作る、長期的な安定性のために財務面を調整する、などを明かしている。Baker氏は、「新しいものを構築するにあたって、現在のMoillaの構造は適していない」とし、すでに社内で変化の必要性についてオープンに話をしてきたと言う。

 具体的には、従業員の約25%に相当する約250人を削減する。「今後はより小規模な組織になり、組織構造も大きく変更する。これにより、これまで異常に迅速に、敏捷に動くことができる」とBaker氏は記している。

 今後、人々をワクワクさせ、インターネットの将来を形作る存在になるために、「製品」「マインドセット」「テクノロジー」「コミュニティ」「経済」の5つで注力を新しくすると言う。例えば製品では、「人々が現在直面している問題に対応したり、危害を緩和する製品」とし、長期的には人々が望み、より良い価値と性質を備えた新しい体験を構築していきたいとしている。

Mozilla
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