Mozillaが新COOを任命、MSやGoogleで開発コミュニティ担当したAdam Saligman氏

 Mozillaは5月13日、最高執行責任者(COO)としてAdam Seligman氏を迎えたことを発表した。Google、米Microsoft、米Salesforce.comなどのテック企業で開発者コミュニティに関わった実績を持ち、Mozillaではビジネスの成長のために尽力する。

 Seligman氏はこれまで、MicrosoftでWebプラットフォーム戦略チーム、開発者とIT担当者のコミュニティ戦略などを担当した後、米Heroku、Herokuを買収した米Salesforce.com、Google(米Alphabet)と技術業界でキャリアを積んできた。Googleでも開発者コミュニティを担当しており、「技術業界におけるビジネスとコミュニティの構築で実績がある」とMozillaのCEO、Mitchell Baker氏は太鼓判を押している。

 MozillaのCOOとして、Seligman氏はCEOのBaker氏と密に協力し事業の拡大を図る。具体的には、Pocket、新技術、マーケティング、オープンイノベーションチームを率いて、製品の成長を加速させ収益性のあるビジネスモデルを構築する。Firefox担当シニアバイスプレジデントのDave Camp氏とも協力し、Firefox組織についても製品とビジネスの面で加速を図る。

 MozillaのCOO職は、2019年にDenelle Dixon氏が退任以来、空いていたポストだ。Mozillaはここ1〜2年で経営陣の入れ替えが進んでおり、4月初めには、会長で設立時からMozilla Foundationに関わっているBaker氏がMozillaのCEOに着任している。CEO職も、2019年末にChris Beard氏の退任以来後任探しを続けていたポストだった。

 Seligman氏は、Mozillaの掲げる「オープンなインターネット」に賛同し、「オープンなインターネットが産業を動かし、子供の継続した学びを支える。我々のライフラインであり、主要な情報源だ」とコメント、「Mozillaは人優先のインターネットのビジョンのチャンピオンだ」と述べている。

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