Mozilla、新型コロナウイルス対策に向けた専用の助成プログラムを発表

 Mozillaは3月31日、コロナウイルスによる新型肺炎(COVID-19)に対応するオープンソース技術を支援するプログラム「COVID-19 Solutions Fund」を発表した。各プロジェクトに合計5万ドルの支援金を提供するという。

 COVID-19 Solutions Fundは、Mozillaが2015年から展開するオープンソース助成金プログラムMozilla Open Source Support Program(MOSS)の一部として展開するファンド。

 募集対象は、COVID-19への対応や対策となりうるハードウェア、ソフトウェア、および副次的影響への対策となるソフトウェアプロジェクト。ハードウェアの例として、オープンソースの人工呼吸器、ソフトウェアの例としては病院と3Dプリンター所有者を接続してオープンソースの人工呼吸器の製作を手伝うプラットフォーム、副次的影響対策となるソフトウェアの例としては、CIVUD-19に関連した誤情報対策となるブラウザプラグインなどを挙げている。

 応募は全世界を対象とし、NGO(非政府組織)、営利の病院、開発者グループなど様々な団体・組織が応募できる。FSF(Free Software Foundation)が定義するフリーソフトウェアライセンス、OSI(Open Source Initiative)が定めるオープンソースソフトウェアライセンスの下で公開することは必須条件。なお、早期段階ではなく、資金をすぐに実装できる成熟段階にあるプロジェクトが望ましいとしており、受け取ってから3か月以内に使い切ることを想定しているという。

 Mozillaによるとオープンソース技術はすでにヘルスケアシステムに貢献しており、フロリダヘルス大学のCenter for Safety, Simulation, and Advanced Learning Technologiesはオープンソースの呼吸器を公開しているという。

 COVID-19 Solutions FundへはMOSSのページより応募できる。

Mozilla Open Source Support
https://www.mozilla.org/en-US/moss/

応募ページ
https://mozilla.fluxx.io/apply/MOSS