Java 13をサポートした「Gradle 6.0」リリース

 ビルドツールGradleの開発チームは11月9日、最新版となる「Gradle 6.0」公開を発表した。依存性管理機能が強化されたほか、JDK 13のサポートも加わった。

 Gradleはソフトウェアのビルドを自動化するビルドツール。Java、C++、Pythonなどさまざまな言語で書かれたコードをビルドしたり、さまざまなプラットフォームでデプロイできるようなパッケージの作成なども行える。Android Studio、Eclipse、JetBrains IDEA、NetBeansなど多数の統合開発環境(IDE)で使われている。

 Gradle 6は2018年11月に公開されたバージョン5.0に続く最新のメジャーリリース。

 本バージョンでは依存性管理が大きく強化された。「maven-publish」や「ivy-publish」ではGradle Module Metadataによるパブリッシュがデフォルトとなった。また、プロジェクト間で依存性情報を共有することも可能となった。また、ドキュメントも再編され、ユースケース中心の記述にすることで必要な情報をすぐに見つけることができるようになったという。

 Java 13をサポートしたほか、JavaやGroovyのコンパイルにおいてはインクリメンタルコンパイルが高速化された。また、Scala Zincコンパイラがバージョン1.3となり、Scala 2.9がサポート外となった。

 セキュリティ、使い勝手などでの機能強化や改善が加わったほか、プラグイン関連も強化した。

Gradle
https://gradle.org/