ダークモード対応を進めた「NativeScript 6.2」リリース

 オープンソースのモバイルアプリ開発フレームワーク「NativeScript」開発チームは11月5日、最新安定版となる「NativeScript 6.2」を公開した。

 NativeScriptは米Progress Softwareが開発を主導するモバイルアプリ開発向けのフレームワーク。Andular、Vue.js、TypeScript、JavaScriptなどのWebアプリケーション開発で使われている技術を使ってiOS/Android向けのネイティブアプリを開発できる。iOSやAndroidのAPIに直接アクセスでき、さまざまな周辺技術を活用できるほか、プラグインやテンプレート、アプリケーションサンプルなどを提供するMarketplaceも用意する。ライセンスはApache License 2。

 NativeScript 6.2は、7月にリリースしたバージョン6系の最新のポイントリリースとなる。

 iOSで需要が高いというダークモードのサポートを強化した。最小限の作業でアプリをダークモード対応にできるよう、Themeでダークモードをサポートした。Themeを使っている場合、無料でダークモードを導入できるという。このほかダークモードを自分で実装するのに必要な拡張ポイントも用意し、OS側のダークモード設定を継承したり、カスタムコントロールを実装することが可能になった。

 拡張の関数とプロパティでKotlinをサポートしたほか、ReactとSvelteの両フレームワーク向けのテンプレートをNativeScipt Playgroundに加えた。テンプレートを利用してすぐにReactとSvelteを使った開発ができるという。Podファイルのコンフリクト解決も改善した。

 NativeScript NPMパッケージを単一のNPMスコープから入手できるための作業も進めた。@nativescript/core、@nativescript/angular、@nativescript/themeの3種のパッケージがあるが、最新版では古いパッケージも合わせて公開する。

 NativeScript 6.2はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

NativeScript
https://www.nativescript.org/