「NativeScript 4.0」リリース

 NativeScript開発チームは4月13日、モバイルアプリ開発フレームワークの最新版「NativeScript 4.0」を公開した。

 NativeScriptはJavaScriptベースのモバイルアプリ開発フレームワーク。AngularやTypeScriptといったJavaScriptベースの技術を利用してiOSやAndroidで動くネイティブアプリを構築できる。ネイティブUI、高性能、クロスプラットフォーム対応などの特徴を備え、NPMやCocoaPods、Gradleなどで提供されているパッケージを利用して開発できる。Progress Softwareが開発し、Apache License 2の下で公開されている。

 NativeScript 4.0は、2017年5月に公開された「NativeScript 3.0」に続くメジャーリリースとなる。

 コアフレームワークでは、任意のViewをアプリのルートとして使えるようになった。これまでアプリのルートは常にFrameで、そこからPagesを使ってナビゲートしていたが、本バージョンではTab-ViewまたはRadSideDrawerをルートにできるようになった。これにより、よく使われるナビゲーションパターンを利用したり、最適化したUIツリーを作成できるという。

 Frame作成も容易になり、モーダルダイアログとして表示できるようになるなど、モーダルビューも変更した。

 NativeScript UIプラグインを複数のコンポーネントに分割した。また、NativeScript MarketplaceのNativeScriptアプリテンプレートもアップデートした。Angular、TypeScript、JavaScriptといったフレーバーを選択することもできる。テンプレートでは、Kinveyとの統合により、シングルサインオンのプロバイダが異なる場合でも簡単に認証ができるテンプレートが加わった。

 ツール側では、アプリケーションフォルダやApp_Resourcesフォルダへのパスを設定できるようになった。また、アイコン、スプラッシュスクリーンなどのアセットを単一の高解像度イメージベースで生成できる機能も加わった。Webpackとの統合も強化したほか、Android Studioとの統合によりAndroid StudioでNativeScriptのアプリを開いてデバッグができるようになった。

 この他にも多数の強化が加わっている。

Native Script
https://www.nativescript.org/