「NativeScript 5.4」リリース、Webpackでのビルドがデフォルトに

 JavaScript向けのモバイルアプリ開発フレームワーク「NativeScript」の開発チームは5月15日、最新安定版となる「NativeScript 5.4」を公開した。

 NativeScriptはiOSおよびAndroid向けのネイティブアプリを開発できるフレームワーク。JavaScriptのほか、Angular、Vue.js、TypeScriptといったJavaScript関連技術を利用した開発が行える。NativeScriptで実装したアプリはネイティブレベルのパフォーマンスで実行でき、拡張性も高いという。

 NativeScript 5.4は、2018年11月に公開されたバージョン5系の最新版となる。ビルド時にWebpackを使用するワークフローがデフォルトとなった。メリットとして、クライアントサイドのコードをさまざまなモジュールソースから集めてパッケージングできる点や読み込み時間の最適化などを挙げている。将来的にワークフローはWebpackのみにする計画という。

 また、Apple Watchアプリケーションの統合機能も導入した。CLI(コマンドラインインターフェイス)では、JavaScriptコードの圧縮に使っていたツールが「UglifyJS」から「Terser」に変更された。Terser採用の理由として、コードの最小化という点で優れることと、AngularやVue.jsが採用していることなどを挙げている。

 TypeScriptプロジェクトでのUnitテストのサポートが加わった。これまではバンドルされたアプリケーションでUnitテストをサポートしていたのを拡大するものとなる。Vue.jsの統合も強化し、SideDrawerテンプレートが加わった。

 NativeScript 5.4はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

NativeScript
https://www.nativescript.org/