オープンソースのUIフレームワーク「Flutter 1.7」リリース
Googleのモバイル開発フレームワーク「Flutter」開発チームは7月10日、最新安定版「Flutter 1.7」公開を発表した。オープンソースのAndroidライブラリ「AndroidX」のサポートといった新機能が加わっている
Flutterは移植性のあるユーザーインターフェイスを構築できるツールキット。単一のコードベースからモバイルアプリやWebアプリケーション、デスクトップアプリケーションなど複数の環境に向けたネイティブアプリケーションを構築できる。
Flutter 1.7は5月の「Google I/O」で公開したFutter 1.5に続く最新メジャーリリース。本リリースではまずAndroidXのサポートが加わった。AndroidXはAndroid Support Libraryに代わるオープンソースのAndroid拡張機能ライブラリで、後方互換性を損なうことなく最新機能を利用できるという。AndroidXが安定扱いになりFlutterパッケージの多くが対応していることを受けてサポートが実現した。
また、単一の提出から64ビットと32ビットの両方をターゲットにするAndroid App Bundlesの作成が可能になった。Android 9 Pieをターゲットとするネイティブコードを利用したAndroidアプリをGoogle Play Storeで公開する場合、2019年8月1日より32ビット版に加えて64ビット版を提供しなければならないというルールに対応するもの。
AndroidとiOSの両方で、ウィジェットとフレームワークも強化した。単一のスライドバーで値の範囲を選択できる。RangeSliderが加わり、SnackBarウィジェットも新しくなった。iOSのテキスト選択と編集も改善した。タイポグラフィーも強化したほか、ゲームコントローラーのサポートも加わった。
Flutter 1.7はプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Flutter
https://flutter.dev/