Google、iOS/Android対応UIフレームワーク「Flutter」ベータ公開

 Googleは2月27日、モバイル向けユーザーインターフェイス(UI)フレームワーク「Flutter」のベータ版を発表した。

 FlutterはiOSとAndroid向けに高品質のネイティブインターフェイスを構築できるモバイルフレームワーク。Googleが開発するWeb向けプログラミング言語Dartで作成されており、オープンソースで公開している。カスタマイズ可能なウィジェットを利用して高速にUIを開発できるという。Android/iOS向けのウィジェットやUIのテスト・構築を高速化するホットリロード機能なども備え、ネイティブレベルのパフォーマンスを実現できるとしている。

 今回リリースされたベータ版は2017年のアルファリリースに続くもので、iPhone XとiOS 11のサポート、インラインの動画再生などの機能が加わり、コードのバックグラウンドでの実行も可能になった。ツール側では、Android Studio、Visual Studio Codeをサポートしたほか、リファクタリングによるウィジェットコード管理の改善なども行った。ウィジェットツリーのブラウズを支援するインスペクタも加わった。

 スクリーンリーダーなどアクセシビリティ関連機能も加わったほか、アラビア語など右から左のテキストのサポートをはじめ、国際化も強化した。

 エコシステムも広がっており、現在ではSQLite、GraphQL、Facebook、Firebaseなど1000以上のパッケージがあるという。

 開発チームは今後、1.0リリースに向けて安定性を強化する。ルーティングやナビゲーションAPIの改善、インラインマップ、コアエンジンの縮小などにも取り組むとしている。

Flutter
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