Google、iOS/Android対応のUIツールキット「Flutter 1.0」をリリース

 Google(米Alphabet傘下)は12月4日、iOSとAndroid向けのUIツールキット「Flutter 1.0」公開を発表した。ベースとするDartプラットフォームのバージョンが2.1になり、iOS関連を強化するなどの機能が加わった。

 FlutterはiOSおよびAndroidに対応するモバイル向けUIツールキット。Googleのデザインシステム「Material Design」に沿った高品質のネイティブアプリを作成できる。既存のアプリに組み込んで利用することもでき、開発者とデザイナーがリアルタイムで作業できる「stateful hot reload」により、開発の生産性を改善できるという。調査では3倍高速になったという報告もあったという。

 Googleが開発を進めるプログラミング言語「Dart」やChrome/Androidで使われている2Dグラフィックエンジン「Skia」といった技術をベースとして開発されており、成果物はAndroidとiOS向けのネイティブ32ビット/64ビットバイナリとして出力できる。

 2月のプロジェクト発表後、多くのアプリでFlutterが採用されており、すでに多数のアプリがiOS、Android向けアプリストアで公開されているという。

 本バージョンではDartプラットフォームが2.1にアップデートされた。また、iOS関連を強化し、Appleのインターフェイスガイドラインに沿ったアプリ構築を支援するウィジェットやクラスを加えた。20近くのFirebaseサービスのサポートが加わり、アプリの性能改善も図った。

 安定性も強化されたほか、既存のアプリにFluuterを導入する機能や(「Add to App」)、FlutterアプリにAndoridまたはiPhoneプラットフォームコントロールを組み込むプラットフォームビューウィジェット(「AndroidView」「UiKitView」)が共にプレビューとして加わった。

 FlutterはプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Flutter
https://flutter.io/