「Android Studio 3.3」リリース、多くの新機能を導入

 GoogleのAndroid開発チームは1月14日、Android統合開発環境(IDE)「Android Studio 3.3」の公開を発表した。C++コード解析機能「Clang-Tidy」など多数の新機能が導入されている。

 Android Studio 3.3は2017年に公開されたバージョン3系の最新安定版。2018年9月に公開したバージョン3.2から、ユーザーが報告した200以上のバグを修正した。

 Jetpack Navigation Componentを使ってXMLリソースを構築できるビジュアルエディタ「Navigation Editor」のサポートが正式扱いとなった。画面およびアプリのコンテンツエリアの間で予測可能なインタラクションを構築できるという。

 C++コードのリンティングを行うClang-Tidyをサポートした。静的なコード解析によりエラーやバグの発見を支援する。また、JetbtainsのIntelliJ Platformのサポートはバージョン2018.2.2にアップデートされた。Kotlinもアップデートされ、バージョン1.3.11となっている。

 新規プロジェクトウィザードが新しくなり、対応するデバイスの種類、プログラミング言語、フレームワークなどを拡充した。また、使っていないIDE(統合開発環境)ディレクトリを削除できるようになり、過去のバージョンのAndroid Studioが残しているキャッシュや設定をクリーンナップできるという。

 IDE自体のパフォーマンス向上も大きな強化点で、プロファイラ使用時の性能が平均2倍高速になったという。メモリプロファイラ、ネットワークプロファイラ、CPUプロファイラも最適化が図られている。

 アノテーションプロセッサーを用いるインクリメンタルなJavaコンパイルの改善などビルド、テストでも細かな機能強化が加わっている。

 Android StudioはWindows、macOS、Linuxに対応、プロジェクトのWebサイトより入手できる。

Android Studio
https://developer.android.com/studio/