Qt、UIデザインと開発環境が合体した「Design Studio 1.0」を公開。Photoshopとの連携機能も搭載
Qtは10月25日、「Qt Design Studio 1.0」を発表した。UIデザインと開発環境の両方の機能を備えるツールで、開発者とデザイナーの協業を促進するという。
Qt Design Studioは開発者とデザイナーの両方をターゲットにしたツール。QMLコードベースの開発機能と合わせて、デザイナー向けには視覚効果の高いビューが提供される。これによってUI開発などのワークフローが高速になるとしている。
6月に技術プレビュー版がリリースされていたが、今回のリリースでは各種機能が完成したものになっているという。Photoshopからグラフィックデザインをインポートできる「Qt Photoshop Bridge」では、再利用可能なコンポーネントを直接Photoshopで作成したり、特定のQML向けにPhotoshopからのエクスポートを行える機能を備えた。インポートダイアログも導入されたほか、ベーシックなマージ機能も加わった。
アニメーション作成用のタイムライン/キーフレームベースのエディタでは、イージングカーブエディタが加わったほか、複数のキーフレームを選択できるようになった。
作成したアプリケーションやUIを直接デスクトップ、Androidデバイス、Boot2Qtデバイス上でプレビューできる「Qt Live Preview」では、FPSカウンター、言語翻訳の読み込みとテスト、ズームイン/アウトなどの機能が加わった。
このほか、プロパティパネルの強化、3D Studioで作成したエレメントの挿入とプレビューなども加わっている。
なお、Qt Design Studioは無償のツールとして提供するが、作成したUIの配布には商用のQt開発者ライセンスが必要となる。
Qt Design Studio
https://www.qt.io/ui-framework