Java向けUI構築フレームワーク「Vaadin Framework 8」リリース

 JavaでWebユーザーインターフェイス(UI)を構築できる「Vaadin Framework」の開発チームは2月21日、4年ぶりのメジャーアップデートとなる「Vaadin Framework 8」を発表した。中核のAPIをモダン化し、サポートするJava環境がバージョン8以上となった。

 Vaadinはユーザーインターフェイス/アプリケーション構築フレームワーク。JavaやJava仮想マシン言語を利用して、単一ページのWebアプリケーションを作成できる。コンポーネントベースのプログラミングモデルをとるため拡張性に優れ、既存のHTMLウィジェットのラッピングも簡単にできるという。Vaadin Framework及びVaadin ElementsはApache License 2を採用する。

 Vaadin Framework 8は、2013年に公開されたバージョン7に続くメジャーアップデート。本バージョンよりJava 8以上が最小要件となる。

 Java APIが新しくなり、Java 8向けに最適化したモダンな型安全型のAPIを導入した。Containerでラッピングすることなく、Gridまたは選択したコンポーネントにアレイやモデルオブジェクトのリストを直接渡せるようになった。オプション向けにカスタマイズしたキャプションを定義できるItemCaptionGenerator、ValueChangeListenersのパラメーター化などの強化も加わっている。

 なお、レガシーAPIのサポートも継続する。互換性パッケージとマイグレーションツールも用意するという。

 性能側では、データバインディングでCPUとメモリの利用効率を改善した。新しいデータアクセス機構により、例えばインメモリデータのリスティングのオーバーヘッドが最大10倍削減されるという。

 このほか、カスタムフォームフィールドの実装が容易になり、クライアント側の拡張でもJava 8をサポートした。デフォルト設定では、よく利用されるコンポーネント向けの設定を改善した。作業の効率化が測れるという。

 Webブラウザのサポートも変更され、Internet Explorer 8/9/10に非対応となった。

 Vaadin Framework 8はプロジェクトのWebサイトより入手できる。

Vaadin
https://vaadin.com/