「Qt Visual Studio Tools 2.0」リリース、Visual StudioでQtによる開発が可能に
The Qt Companyは11月11日、Visual StudioでのQtを使った開発をサポートする拡張機能「Qt Visual Studio Tools 2.0」を公開した。
Qt Visual Studio Toolsは、米Microsoftの開発環境「Visual Studio」にQt開発ツールを統合するもの。ウィザード形式でQtプロジェクトやクラスを作成でき、リソースの管理機能や各種ドキュメントなども含まれている。これによってQt関連のビルドステップやツールを意識することなく開発ができるという。また、「.pro」形式のQtプロジェクトファイルと「.pri」形式のプロジェクトのインポートやエクスポートも可能。ライセンスはGPLv3。
今回リリースされたQt Visual Studio Tools 2.0は主として、古いVisual Studioのアドイン機能(Qt Visual Studio AddInn)を新しいバージョンに移行するのが目的のリリース。Visual Studio 2010以降、MicrosoftはAddInを実装するAPIを非推奨としており、Visual Studio 2015でこの機能を削除している。
合わせてコードのリファクタリングを進め、ビルドシステムのアップデートやコードのクリーンナップも進めた。Visual Studio拡張システムをベースとした新しいウィザードシステムも導入した。
新たに「Visual Studio 2013」及び「Visual Studio 2015」もサポートした。アドインの商用バージョンを無料版にマージし、Qt Quick(QML)もサポートした。Qt Type C++ Debugger Visualizers、QMLのハイライト機能が利用できるようになった。
Qt Visual Studio ToolsはQtのWebサイトからダウンロードできる。また、MicrosoftのVisual Studio Galleryからも入手できるようになった。
Qt Visual Studio Tools(2013)
https://visualstudiogallery.msdn.microsoft.com/a2649628-f656-4499-aebb-7076c2b239ed
Qt Visual Studio Tools(2015)
https://visualstudiogallery.msdn.microsoft.com/d0b8e662-b58f-4a93-838e-02eafe52cc0b