非同期サーバープッシュが加わった「Vaadin 7.1」

 Java向けのWebアプリケーションフレームワーク「Vaadin」開発チームは6月27日、最新版となる「Vaadin 7.1」をリリースした。非同期プッシュなどの新機能が加わっている。

 Vaadinはリッチインターネットアプリケーション(RIA)向けのJavaアプリケーション開発フレームワーク。サーバーサイドとクライアントサイドの両方のエンジンを提供するフレームワークで、Google Web Toolkit(GWT)をベースに構築されている。UIウィジェットやテーマ機能なども提供され、モダンかつ高速なアプリケーションを開発できるという。

 2月には3年ぶりのメジャーリリースとなるVaadin 7を公開しており、7.1はそれに続くバージョンとなる。新たに非同期型のサーバープッシュ機能を導入し、ユーザー側のアクションなしに非同期でUIをサーバー側から操作できる「サーバー主導型アプリケーション」を構築できるようになった。プッシュ機能の実装は、JVM向けのクライアント/サーバーフレームワーク「Atmosphere」をベースとした。XMLHttpRequest(XHR)のサポートも継続する。

 また、CSS/SASSテーマを利用してアプリケーションのスタイルを動的に変更できるようになった。使い勝手も改善され、デバッグデータ、コンポーネントの構造表示などのタブを提供するデバッグウインドウも追加されている。イベントを管理・表示するカレンダーアドオン「Vaadin Calendar」のコアフレームワークへの統合も行われた。

 これらに加え、Eclipse Marketplaceで公開しているEclipse IDE向けのプラグイン、Mavenプラグインもアップデートした。

 VaadinはプロジェクトのWebサイトより入手できる。ライセンスはApache License 2。

フィンランドVaadin
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