Vaadin向けデザイナー「Vaadin Designer」プロジェクト

 Java向けのWebアプリケーション/UIフレームワーク「Vaadin」を開発・提供するフィンランドVaadinが1月12日、UIデザインツール「Vaadin Designer」を発表した。ドラッグ&ドロップでユーザーインターフェイスをデザインできるツールで、実験的プロジェクトとしてVaadin Labsで開発された。

 VaadinはモダンなWebアプリケーションやそのUIを構築できるオープンソースのJavaフレームワーク。Apache License 2.0で提供されている。以前からデザインツールを用意していたが、Vaadinの進化と歩調を合わせていなかったという。

 新たに実験プロジェクトとして公開したVaadin Designerはさまざまなフォームやテーブルなどのデザインやレイアウトを行えるツール。Eclipse IDEと組み合わせて利用する。テキストフィールド、ラベルなどさまざまなコンポーネントをドラッグ&ドロップ操作で組み合わせることで、コードを書くことなしにVaadin アプリケーションのUIを構築できるという。作成したデザインはHTMLフォーマットで保存され、テスト用のライブプレビュー機能もある。過去に作成したコンポーネントの再利用も可能で、開発を高速化、効率化できるとしている。

 利用にはEclipse Luna(Eclipse 4.4)とVaadinの次期版「Vaadin 7.4」(ベータ)が必要(Vaadinの最新安定版は7.3.8)。

 Vaadinは新しいツールやフレームワークの新機能開発の場所としてVaadin Labsを展開することも発表した。すべてのVaadin Labプロジェクトが製品化されることはないが、開発だけでなくユーザーの利用やニーズを探る場になるとしている。Vaadin DesignerはVaadin Labの初のプロジェクトとなる。

Vaadin
https://vaadin.com/

Vaadin Designer
https://vaadin.com/labs#designer