Node.jsからフォークしたio.jsプロジェクト、「io.js 2.3」をリリース
Node.jsからフォークしたio.js開発チームは6月13日、最新版となる「io.js 2.3.0」をリリースした。非同期処理ライブラリ「libuv」のマイナーアップデートなどを含む。
io.jsはNode.jsの開発者が2014年末に立ち上げたフォークプロジェクト。GoogleのJavaScriptエンジンV8を土台とし、Node.jsとパッケージなどで互換性がある。io.jsはフォークの理由としてNode.jsを開発する米Joyentの開発手法に対する不満を挙げていたが、Joyentはその後Node.jsの開発について中立団体であるNode Foundationが主導する体制に移行することを発表している。
io.js2.3は5月末に公開されたバージョン2系の最新安定版。libuvが1.6から1.6.1にアップグレードされ、TTYがMac OS Xでブロックされる問題などを修正した。OpenSSLも1.0.2bから1.0.2にアップデートされており、中間者攻撃からの保護、ECParametersの不具合の修正などの機能を利用できる。OpenSSLでのFIPSモードの利用もサポートした。
このほか、npmでは、Git 2.3で導入されたGIT_SSH_COMMANDが利用できるようになった。smallocについてはモジュールそのものを非推奨としている。
io.js 2.3はプロジェクトのWebサイトより入手できる。
io.js
https://iojs.org/