Node Foundationに加入するio.jsプロジェクト、「io.js 2.1」をリリース
Node.jsからフォークしたJavaScriptプラットフォームio.jsが5月24日、最新版「io.js 2.1」を公開した。WindowsおよびMac OS X、Linuxに対応する。バイナリやソースコードはプロジェクトのWebサイトより入手できる。
io.jsはNode.jsからフォークして誕生したJavaScript実行環境およびライブラリ。JavaScript実行エンジンにはGoogleの「V8」を採用している。
io.js 2.1は5月初めに公開された2.0系の初のマイナーリリースとなる。パッケージマネージャ「npm」がバージョン2.10.1にアップデートされたほか、nodeコマンドでの「–trace-sync-io」オプションが導入された。また、メソッドのチェイニングのための強化も加わっている。暗号化では、DHE(ディフィー・ヘルマン鍵共有)のパラメーター(dhparams)が1024ビット以上となった。
io.jsは2014年12月にフォークプロジェクトとしてスタート、1月に1.0をリリースした。その背景にはNode.jsの開発体制への不満があり、io.jsでは互換性を維持しつつ高速な機能開発をすすめ、オープンガバナンスをとることを約束していた。その後、Node.jsの開発を進める米JoyentはNode Foundationを立ち上げた。これを受け、io.jsは5月15日にNode Foundationに加入することを発表、組織の移管とプロジェクトの移管を進める間、統合が完了するまでio.jsとしてのリリースを続けるとしている。