JDK 7のInvokeDynamicを完全サポートした「Groovy 2.1.0」がリリース
米SpringSource(米VMware傘下)は1月25日、Java仮想マシン(JVM)向けのプログラミング言語「Groovy 2.1.0」をリリースした。JDK 7で新たに追加された「InvokeDynamic」機能のフルサポートによるパフォーマンスの向上や新機能の追加などが特徴となる。
GroovyはJavaとの親和性の高さを特徴とする動的プログラミング言語。Groovyで作成されたプログラムはJVM上で動作し、Javaのすべての機能やAPIを利用できる。現代的なプログラミング機能やドメイン固有言語(Domain Specific Languages、DSL)のサポート、ユニットテスト機能の内蔵などが特徴で、ライセンスはApache License 2.0。2008年にGroovyの開発元であるG2OneをSpringSourceが買収、以来SpringSourceの下で開発が進められている。
Groovy 2.1は、2012年7月に登場したバージョン2系の最新版となる。JDK 7で新たに導入された動的型付け言語サポートのための機能「InvokeDynamic」のフルサポートが特徴。InvokeDynamicはGroovy 2.0で部分的に対応していたものの、一部例外があった。2.1ではフル対応となったことで、call site cacheは利用しなくなっている。
また、DSLユーザー向けにドキュメンテーションメカニズムを提供する@DelegatesToアノテーションの追加も行われた。DSL静的型チェッカーやIDEに追加情報を提供できるという。静的型チェッカーでは拡張機能も加わり、独自の拡張機能の作成も可能となった。アノテーションをグループ化を可能にするメタアノテーションシステムも導入した。Groovy向けの並列処理フレームワーク「GPars(Groovy Parallel systems) 1.0」もバンドルされている。
このほか、カスタムベーススクリプト、コンパイラ設定スクリプトなどコンパイルの管理を容易にするカスタマイズ機能も加わっている。
Groovy 2.1.0はプロジェクトのWebサイトより入手できる。
Groovy
http://groovy.codehaus.org/