HTML5対応などWeb開発機能を強化した「NetBeans 7.3」がリリース
米Oracleは2月21日(米国時間)、オープンソースの統合開発環境(IDE)「NetBeans 7.3」を公開した。HTML5、JavaScriptなどを利用したWebアプリケーションやモバイルアプリケーションの開発機能強化など、多くの新機能・機能強化が加わっている。
NetBeansはWindowsおよびMac OS X、Linux、Solarisなどで動作するIDE。Javaで実装されており、JavaやPHP、C/C++などの言語でのアプリケーション開発をサポートする。
NetBeans 7.3は2012年7月に公開されたバージョン7.2以来のリリース。HTML5などWeb開発技術のサポートが大きな特徴となり、JavaScriptエディタやデバッガが新たに加わっているほか、HTML向けのコード補完機能が加わった。CSS3やjQuery向けのコード補完機能も加わり、CSS Stylingもサポートした。レスポンシブWebデザイン(RWD)サポートも導入し、IDEに組み込まれたWebKitを利用するHTMLのプレビュー、「Google Chrome」との連携によるWebアプリケーションのデバッグなども実現する。JavaベースのRESTサービスからJavaScriptクライアントコードの生成も可能という。
Java開発関連ではパンくずリスト(Breadcrumbs)型の階層ナビゲーションサポートやメンバー表示、階層ビューの改善などが加わった。またJava EE関連ではJPQL(Java Persistence Query Language)テストツールの追加によりエディタ内でクエリをかけてテストできるようになっている。Groovyのサポートも改善し、Groovy 2.0対応、Groovy JUnitテスト対応、基本的なリファクタリングの実装などが加わった。このほか、Java FX、PHPなどでも機能強化が加わっている。
NetBeansはプロジェクトのWebサイトより入手できる。
NetBeans
http://netbeans.org/
米Oracle
http://www.oracle.com/