Mozilla、Webベースの動画コンテンツオーサリングツール「Popcorn Maker 1.0」を発表

 Mozillaは11月11日、Webブラウザ上で動作するインタラクティブな動画編集ツール「Popcorn Maker 1.0」を公開した。動画の編集や動画にさまざまなライブコンテンツを挿入できるWebベースのツールで、誰もが簡単な操作で利用できるという。

 PopcornMakerは英ロンドンで開催した「Mozilla Festival」で発表されたもの。Flashなどのプラグインを必要とする技術は使用せず、HTMLおよびCSS、JavaScriptといったオープン技術のみで構築されている。動画の編集だけでなく、写真や地図、Webサイトへのリンク、Twitterなどのソーシャルメディアからのフィードといったコンテンツを動画と組み合わせて表示できる。ドラッグ&ドロップ操作で容易にWebブラウザ内で動画のリミックスや共有、編集といった操作ができるという。「これまでWeb上の動画は小さな黒いハコの中に閉じ込められていたが、Popcorn Makerにより動画をハックしたり、リンクを埋め込んだり、リミックスしたり、その周辺の世界と接続できるようになる」と趣旨を説明している。

 MozillaはWebユーザーがオープンな技術やツールを使って構築することを学ぶ「Web Maker」プロジェクトを展開しており、Popcorn Makerはその一部として開発された。なお、Popcorn Makerが使用している動画操作用JavaScriptライブラリ「Popcorn.js」はすでに米ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)の米国大統領選挙報道ページなど複数の導入事例があるという。

 Popcorn MakerはプロジェクトのWebサイトから利用できる。ソースコードはMIT Licenseの下で公開されている。

Mozilla
http://www.mozilla.org/

Popcorn Maker
https://popcorn.webmaker.org/