米Oracle、仮想マシン管理やネットワークを強化した「Oracle VM VirtualBox 4.2」リリース

 米Oracleは9月13日(米国時間)、オープンソースの仮想化ソフトウェア「Oracle VM VirtualBox 4.2」をリリースした。ユーザーインターフェイスの改善、ネットワーク機能の強化などが特徴となる。ソースコードはGPLv2ライセンスで公開されている。

 VirtualBoxはx86/x86_64アーキテクチャ向けのデスクトップ仮想化ソフトウェア。稼働しているOSとは異なるOS環境をデスクトップ上で動かすことができる。OVFフォーマット対応、高性能などを特徴とし、最大32の仮想CPUをサポートする。対応OSはWindowsおよびMac OS X(Intel版)、Linuxなど。

 VirtualBox 4.2は2011年7月に公開されたバージョン4.1以来のバージョンアップとなる。ユーザーインターフェイス関連では、グループ化により複数台の管理を効率化するVM Group機能が導入された。GUIだけでなくAPIやコマンドラインツールを利用し、複数の仮想マシンを一括して運用管理できるという。仮想マシンのスタートオプションとして、ホストシステムの起動後に仮想マシンを自動で立ち上げる高速モードも加わった。

 ネットワーク関連では、ネットワーク帯域制御機能も加わった。仮想マシンが割り当てられたネットワークI/O帯域を占有してしまうことを防ぐという。仮想マシン当たりの最大ネットワークカードの数はこれまでの8から36に拡大した。VLANタギングサポートも加わっている。対応プラットフォームも拡充され、Windows 8、Mac OS X 10.8(Mountain Lion)、Oracle Linux 6.3を正式にサポートした。

 Oracle VM VirtualBoxはOracleのWebサイトよりダウンロードできる。また、非オープンソースのバイナリが含まれている機能拡張パック「Extension Pack」は個人利用であれば無償でダウンロードできる。

米Oracle
http://www.oracle.com/

Oracle VM VirtualBoxダウンロード
http://www.oracle.com/technetwork/server-storage/virtualbox/downloads/index.html