米Oracle、Berkeley DBベースのKey-valueストア型データベース「Oracle NoSQL Database 2.0」をリリース

 米Oracleは12月17日、Key-valueストア型データベース「Oracle NoSQL Database 2.0」をリリースした。AGPLv3ライセンスでリリースされているCommunity Editionと有料のEnterprise Editionが用意されており、Community Editionは無料で利用できる。

 Oracle NoSQL Databaseは「Oracle Berkeley DB」をベースに分散処理や負荷分散といった機能を加えたKey-valueストア型データベース。Oracleが提供するビックデータ向けソリューション「Oracle Big Data Platform」の構成要素であるが、単体でも利用可能。拡張性、低遅延などを特徴とし、Webアプリケーションやソーシャルメディア、センサーやスマートメーターなどが生成するトランザクショナルデータを容易に管理できるという。Oracleは同製品を2011年10月に初めて発表した。

 Oracle NoSQL Database 2.0では、ストレージとプロセッシングリソースを動的に管理する「Automatic Rebalancing」機能が加わった。また、Oracle Databaseとの統合も強化され、Oracle Databaseユーザーは外部表(External Tables)からSQLを使ってOracle NoSQL Databaseに対してクエリをかけるなどのことができるという。Hadoop統合も改善した。

 管理面も強化され、実装、運用モニタリング、ドキュメント管理、構造化データなどをWebコンソールで一括管理できるようになった。SNMP/JMXをサポート、サードパーティの管理ツールを統合できるという。C APIやLarge Object API、自動シリアライゼーションAPIが新たに加わり、開発者の生産性向上や、ラージオブジェクト管理、アプリケーション開発などに活用できるという。

 性能も改善されており、ほぼリニアな性能拡張が可能で遅延は0.005秒以下に押さえたという。これにより、サービスに支障を加えることなくクラスタを追加できるという。

米Oracle
http://www.oracle.com/

Oracle NoSQL Database
http://www.oracle.com/us/products/database/nosql/overview/index.html

Oracle NoSQL Databaseのダウンロードページ
http://www.oracle.com/technetwork/products/nosqldb/downloads/index.html