開発用仮想マシン自動作成/設定ツール「Vagrant」、初の正式版リリース

 3月6日、VirtualBoxを利用した仮想環境作成・構築ツール「Vagrant 1.0」がリリースされた。開発者が開発やテストに用いる仮想マシンを作成する手間を軽減するツールで、仮想マシンの作成やソフトウェアのデプロイといった開発環境をコマンドラインだけで容易に作成できる。

 VagrantはMitchell Hashimoto氏とJohn Bender氏が2010年1月に開始したプロジェクト。同年3月7日にバージョン0.1.0が公開されており、そこから2年を経ての正式版リリースとなる。あわせてWebサイトも一新し、ドキュメントも公開した。

 VagrantはRubyで実装されており、「Chef」や「Puppet」といった自動化ツールとの連携も可能。すでにMozillaやNokia、LivingSocialなど多数の企業や開発者が利用しているという。ライセンスはMIT License。

 正式版では、各機能がより安定したと同時に、Windows 7およびMac OS X 10.5以上、各種Linux(DebianおよびUbuntu、Redhat、CentOS、Fedora、Arch、Gentoo)向けの公式インストーラーが用意された。また、本バージョンより後方互換性を維持し、今後後方互換性のない変更は起きないとしている。Webサイトも刷新され、各種ドキュメントも公開された。

 VagrantはプロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

Vagrant
http://vagrantup.com/