米Oracleが「VirtualBox 4.0」リリース、ライセンスとパッケージが変更
米Oracleは米国時間12月22日、デスクトップ向け仮想化ソフトの最新版「Oracle VM VirtualBox 4.0」を公開した。多くの新機能が追加されたメジャーアップデートとなり、ライセンスとパッケージ内容も変更されている。
Oracle VM VirtualBoxはオープンソースのデスクトップ向け仮想化ソフト。Windows、Mac OS X、Linux、Oracle Solarisなどをサポートする。
VirtualBox 4.0では管理用GUIの改善や新しい仮想ハードウェアの導入、Open Virtualization Format(OVF)サポートの改善、仮想マシンのCPU時間やIO帯域などを制限する機能、非同期I/Oのサポート、VDIおよびVHD形式のディスクイメージのリサイズ対応などが追加された。非同期I/Oを利用することで、ストレージ関連の性能が改善するという。また、32ビットホストでゲストOS向けの1.5/2GB以上のメモリを利用できるようになるなど、スケーラビリティも強化されている。
VirtualBox 4.0ではバイナリの配布形態も変更された。以前はGPL v2版とオープンソースでないコンポーネントを含むPUEL(Personal Use and Evaluation License)版の2種類が提供されていたが、本バージョンからはソースコードとバイナリの両方がGPL v2で公開され、オープンソースでないUSB 2.0サポートやリモートデスクトッププロトコル(RDP)機能は「Extension Packs」としてPUELで提供されるという形となった。Oracleは、このアーキテクチャによりOracleおよび外部の開発者が拡張機能を開発・提供しやすくなると説明している。
米Oracle
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