安定性を強化した「Oracle VirtualBox 4.2.6」リリース

 米OracleのVirtualBox開発チームは12月19日、オープンソースの仮想化ソフトウェア「Oracle VM VirtualBox 4.2.6」をリリースした。バグの修正が中心で、安定性の強化が行われている。

 VirtualBoxはデスクトップ向けの仮想化ソフトウェア。x86およびAMD64/Intel64アーキテクチャをサポートし、WindowsおよびMac OS X、Linux、Solaris上で動作する。ゲストOSとしてはWindows (NT 4.0/2000/XP/Server 2003/Vista/7)やDOS/Windows 3.x、Linux、Solaris、OpenSolaris、OS/2、OpenBSDなどさまざまなOSをサポートする。本体のライセンスはGPLv2だが、一部非オープンソースのコンポーネントもあり、それらは「VirtualBox Extension Pack」として別途配布されている。

 VirtualBox 4.2.6は、9月にリリースされたバージョン4.2系のメンテナンスリリースとなる。開発チームは同日、3.2系、4.0系、4.1系のメンテナンスリリースとして、3.2.16、4.0.18、4.1.24も公開している。

 GUI、API、VMM(仮想マシンモニタ)などで細かなバグを修正した。3Dサポートでも修正が加わっている。ストレージでは、QCOWイメージ、新しいVHDイメージのハングなどの問題が修正された。BIOS関連では、CD-ROMからの仮想マシンブートなどに利用されるEL Torito仕様サポートが修正されている。

 管理用コマンドラインインターフェイスVBoxManageも強化され、スナップショットに関する情報表示などが加わった。OSごとのバグも修正され、LinuxではVBoxServiceのvminfoでConsolekitセッションに対応などが加わった。WindowsではWindows 8ゲスト向けの自動リサイズ関連のバグなどが修正されている。

 Oracle VirtualBoxはプロジェクトのWebサイトより入手できる。

米Oracle
http://www.oracle.com/

Oracle VM VirtualBox
https://www.virtualbox.org/