韓SamsungがLinux Foundationのプラチナメンバーに、Linuxへのコミットを再表明

 Linuxを推進する非営利団体Linux Foundationは6月5日、韓国Samsung Electronicsがプラチナメンバーとなることを発表した。Samsungはこれまでシルバーメンバーとして同団体に加入していたが、最高レベルのメンバーとして年50万ドルを出資する。

 Samsungは2012年第1四半期、それまでトップだったNokia(フィンランド)を超えて世界第1位の携帯電話メーカーとなった。同社はスマートフォンやタブレットなどのモバイル端末でAndroidを利用しているほか、LinuxベースのOSやツールに投資しており、これが製品の成功に貢献しているという。Samsungは2011年、Linux Foundation、米Intelとともに「MeeGo」の後継となるモバイルLinuxプロジェクト「Tizen」を立ち上げており、Tizenの開発も主導している。同社は、Linuxを利用することで製品設計や機能でのイノベーションが可能になり、さまざまな価格帯での製品投入が可能のなったと説明している。

 今回プラチナメンバーとなることで、Linuxへのコミットを再度表明し、トップの座を維持するためにプラットフォームへの投資を継続するという。

 Linux Foundationの会員レベルにはプラチナ、ゴールド、シルバーの3種類があり、プラチナには米IBM、Intel、米Oracle、米Qualcomm、富士通、NECが名を連ねている。

Linux Foundation
http://www.linuxfoundation.org/