Linuxベースのモバイル向けOS「Tizen」、ベータ版開発環境を公開
Linux FoundationとTizen Associationは2月28日(スペイン時間)、Linuxベースのモバイル端末向けOS「Tizen」のベータ版SDKとソースコードを公開した。開発環境としてのWindowsサポートなどが加わっている。
TizenはLinux Foundationの「MeeGo」とLiMo Foundationの「LiMo」の両LinuxモバイルOSが合体したプロジェクトで、HTML5などWeb技術へのフォーカスが大きな特徴となる。米Intelと韓Samsungが主導しており、NTTドコモ、パナソニック、韓SK Telecomなども理事会メンバーになっている。Tizen発足は2011年9月で、1月にアルファ版をリリースしている。
ベータ版はスマートフォンとタブレットをターゲットとしており、いくつかの機能やツールが加わった。IDEやエミュレータを含むSDKの動作環境としてUbuntuに加えWindowsにも対応、ソースコードも公開された。
Tizen Web UIフレームワークでは「jQuery Mobile」サポートを拡大、最適化されたウィジェットによってWebアプリケーションの開発をより容易にできるという。Tizen Web APIでは、新たにアラーム設定、メディアコンテンツへのアクセス、システム情報検索などの機能が加わった。
Tizenは同日、通信機器や携帯電話のメーカーである中国Huawei Technologiesが理事会に加入したことも発表した。
Linux Foundation
http://www.linuxfoundation.org/
Tizen Association
http://www.tizen.org/