Linux Foundation、QRコードでFOSSコンポーネントを追跡できるツールを公開

 Linuxを推進する非営利団体Linux Foundationは5月30日(米国時間)、QRコードを使って容易にフリー/オープンソースコンポーネントを追跡できる「The Linux Foundation FOSS Bar Code Tracker」を公開した。プロジェクトのWebサイトより入手できる。

 FOSS Bar Code TrackerはLinux Foundationのオープンコンプライアンスプログラムの下で開発されたツールで、企業や組織が利用するフリー/オープンソース(FOSS)技術の追跡やレポートを容易にすることを目的とする。

 ツールは、Linux Foundationが策定を進めているライセンス情報の標準規格、SPDX(Software Package Data Exchange)を利用し、対象とするFOSS製品に対して、技術の名前、バージョン番号、ライセンス情報、ソースコードダウンロードへのリンクなどの情報を含む固有のQRコードを生成する。企業情報、コンプライアンス関連のコンタクト情報を設定する機能もある。これを使って製品に含まれているFOSSコンポーネントを識別したり、重要な情報を関係者と共有するなどのことができるという。

 ダウンロードと利用は無料。ライセンスはMIT Licenseを採用する。オープンコンプライアンス・プログラムではこのほか、依存性チェッカーなどのツールも用意している。

The Linux Foundation
http://www.linuxfoundation.org/

The Linux Foundation FOSS Bar Code Tracker
http://compliance.linuxfoundation.org/