トヨタ自動車がLinux Foundatinoに加入、IVIでオープンソース活用

 Linuxを推進する非営利団体The Linux Foundationは7月5日(米国時間)、トヨタ自動車がLinux Foundationに加入したことを発表した。機運が高まっている車載情報システム(IVI)などでLinuxを最大活用する狙いという。

 Linux Foundationはプラチナ、ゴールド、シルバーの3種類のメンバーシップがあり、トヨタ自動車はゴールドメンバーとして参加する。ゴールドメンバーにはほかに、米Google、米Cisco Systems、パナソニックなどの企業が名を連ねている。

 自動車業界では大きなシフトが起きており、自動車メーカーは、車内でも家庭やオフィスと同じように情報にアクセスしたいという消費者のニーズに応えるために、新しい技術を利用しているとLinux Foundationは述べている。

 その1つとして注目されているのがIVIだ。すでに2009年3月、自動車メーカー数社がオープンソースの車載システム推進団体GENIVI Allianceを設立しており、Linux Foundationのプロジェクト「MeeGo」のIVI向けのインターフェイスが採用されている。「Ubuntu」の英CanonicalもGENIVIに参加、IVI向けとなる「Ubuntu IVI Remix」作成を表明している。

 トヨタ自動車は「Linuxは、IVIとコミュニケーションシステムを進化させるのに必要な柔軟性と技術的成熟を提供するものだ」と述べ、Linux Foundationに加入することでコラボレーションを通じて投資を最大化すると説明している。

 なお、トヨタ自動車は現時点ではGENIVIに加入していない。トヨタ自動車はまた、2011年1月に次世代車載情報システムとクラウドで米Microsoftと戦略的提携を発表している。

The Linux Foundation
http://www.linuxfoundation.org/

トヨタ自動車
http://toyota.jp/