Linux Foundation、米HPがプラチナ、Citrixはゴールドメンバーにアップグレードしたことを報告。新規加入者も発表

 非営利団体Linux Foundationは11月5日(スペイン時間)、新規加入企業4社とともに、既存メンバーである米Hewlett-Packard(HP)、米Citrix Systemsの2社がそれぞれのメンバーシップをアップグレードしたことを発表した。HPは最上位のプラチナメンバーとなる。

 Linux Foundationは現在約150社の企業・団体が加入しており、参加レベルと出資金額に応じてプラチナ(約50万ドル)、ゴールド(約10万ドル)、シルバー(約5000ドル)の3段階に分かれている。

 HPはこれまでゴールド企業として参加していたが、今回プラチナメンバーへのアップグレードを発表した。プラチナ会員になることでボードメンバーに一席を確保し、Linuxイニシアティブの発展、作業部会、イベントなどにより深く関わることができる。HPは「Linuxは戦略的資産」とし、「プラチナメンバーとなることで、Linux投資と自社事業発展につながる協調的な開発を最大化するためのさまざまな手段を得られる」と狙いを説明している。これにより、プラチナ会員は富士通、米Intel、米IBM、NEC、米Oracle、米Qualcomm Innovation Center、韓Samsungと合わせて8社となった。

 Citrixはシルバーからゴールドにアップグレードした。Citrixはオープンソースで「Xen」と「Apache CloudStack」などの仮想化やクラウドの取り組みを進めており、これらの技術を土台に製品を構築している。ゴールド会員として、Linux Foundation Labs、作業部会、イベントなどへの参加を強化するという。

 新規会員としては、米Cloudscaling、スイスCloudSigma、英Cloudsoft、米DreamHostの4社が加入を明らかにした。いずれもクラウド関連企業となり、シルバー会員として参加する。CloudscalingはOpenStack技術を土台としたIaaS事業者で、CloudSigmaはKVMを土台とし柔軟な設定など特徴とするIaaS事業者。Cloudsoftはマルチクラウドでのアプリ管理ソリューションを提供し、DreamHostはWeb/クラウドホスティング事業者。OpenStackをサポートしている。

 Linux Foundationはこれらの発表をスペイン・バルセロナで開催中の「LinuxCon Europe」で行った。LinuxCon Europeはクラウドが重要なテーマとなっており、「IT市場でわれわれが得た自由を確実にするために、クラウドコンピューティングにおけるオープン性は重要だ」とLinux Foundationは語っている。

Linux Foundation
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