オープンソースのオフィススイート「Calligra」正式版がリリース

 KDE CommunityのCalligra Projectは4月11日、オフィススイート「Calligra 2.4.0」をリリースした。ワープロや表計算、プレゼンテーション、図形描画などの機能を持つオフィススイートで、同プロジェクト初の安定版リリースとなる。

 CalligraはKDEのオフィスアプリ「KOffice」由来の統合アプリケーション開発。Calligra Projectという名称でのプロジェクト立ち上げは1年半前となり、今回初の安定版リリースとなった。特徴はフリーソフトウェアである点や、軽量である点など。文書フォーマットはOpenDocument Formatを採用する。OpenOffice.org、LibreOfficeなどと互換性があり、マイクロソフトOffice形式の読み込みも可能。GPL 2で公開されている。

 デスクトップ版Calligra Suiteは、オフィスアプリとしてワープロ「Words」、表計算「Sheets」(旧名称「Tables」)、プレゼンテーション「Stage」、図形描画「Flow」、ノート「Braindump」、データベース管理ツール「Kexi」の5種類を持つ。これに加え、ドローツール「Karbon」やペイントソフト「Krita」といったグラフィックスアプリケーションや、プロジェクト管理ツールの「Plan」も含まれている。アプリケーション全体で共通のベースUIを持ち、ウィンドウ横に「ドッカー」を配置することで画面スペースを最大限に利用できるという。

 また、モバイル向けバージョンも用意されており、フィンランドNokiaのMaemo搭載スマートフォン「Nokia N900」に向けた「Calligra Mobile」や、Plasma Activeタブレット環境統合によりモダンなUIを持つ「Calligra Active」(ビューアのみ)も用意する。

 2.4は安定性に強化したものとなり、今後4ヶ月おきに最新版をリリースするとしている。

 CalligraはLinux、Free BSD、Mac OS X、Windowsなどに対応、プロジェクトのWebサイトよりダウンロードできる。

Calligra Project
http://www.calligra.org/

ダウンロード
http://www.calligra.org/get-calligra/