LibreOffice 3.5.4リリース、バグ修正や高速化などが行われる

 The Document Foundationは5月30日(ドイツ時間)、オープンソースのオフィススイート「LibreOffice 3.5.4」をリリースした。性能強化が最大の特徴となり、特に大規模なファイルを開く速度が大幅に向上しているという。

 LibreOffice 3.5.4は2月に初リリースされたバージョン3.5系で5回目となるリリース。前バージョン(バージョン3.5.3)から1か月以内という短い間隔でのリリースとなった。目立った新機能はなく、コード最適化やバグ修正などを中心としたアップデートとなり、動作速度が大幅に改善されたという。特に大規模なファイルを開く際の速度は2倍高速化されたとのことで、「これまでで最も高速なバージョン」とのこと。ボランティアや開発者が定期的に作業した結果としている。

 LibreOfficeはOpenOffice.orgのフォークで、2010年秋に立ち上がったプロジェクト。2011年1月に初のリリースとしてバージョン3.3を公開後、すでに2回のメジャーリリースを果たし、Ubuntu、FedoraなどのLinuxディストリビューションが採用している。なおOpenOffice.orgは米Oracleがコードを既存したApache Software Foundationの下でプロジェクトが運営されており、5月に初のリリースとなる「Apache OpenOffice 3.4」を公開している。

 LibreOffice 3.5.4はLibreOfficeのWebサイトより入手できる。

The Document Foundation
http://www.documentfoundation.org/

ダウンロード
http://www.libreoffice.org/download/