米Red Hat、Linuxカーネル3.0ベースのリアルタイムOS「Red Hat MRG 2.1」を発表

 米Red Hatは1月25日(米国時間)、リアルタイムOS「Red Hat MRG 2.1」を発表した。Linuxカーネルのバージョンが3.0にアップデートされ、メッセージングやグリッドも強化された。

 Red Hat MRGは、Red Hat Enterprise Linux(RHEL)を土台にメッセージング(M)、リアルタイム(R)、グリッド(G)の各技術を組み込んだミッションクリティカルなシステム向けOS。リアルタイムカーネルのほか、性能モニタリング、チューニングなどのツールを含む。

 Red Hat MRG 2.1は、2011年6月に発表されたバージョン2.0に続くリリースとなる。Linuxカーネル3.0を搭載したほか、リアルタイムに性能データを取得できるイベントベースのデータサンプリング機能や、メッセージ機能の拡張といった機能が特徴となる。

 グリッド関連機能では、スケジューラー「Grid Scheduler」に高可用性機能が加わり、「Grid Aviary API」でSSL暗号サポートするなどの強化が図られている。

 メッセージング関連機能ではブローカーを強化し、レシーバーが分散した環境でシーケンシャルにメッセージを維持できるようになった。IPv6をサポート、「JBoss Enterprise SOA」「JBoss Application Plarform」製品にも対応した。米Microsoftの「Visual Studio 2010」にも対応した。

 Red Hat MRG 2.1は発表と同時に提供が再試されている。ただし、メッセージングコンポーネントについてはまだ提供されておらず、数ヶ月以内のリリースになるという。

米Red Hat
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