動的言語向け仮想マシン「Parrot 3.6」がリリース
動的言語向け仮想マシン「Parrot」を開発するParrot Foundationは7月19日、最新版「Parrot 3.6」(開発コード名「Pajaros del Caribe」)をリリースした。
Parrotはあらゆる動的言語を動かすことを目的とし、C言語で作成された仮想マシン。コンパイラとランタイムの分離を図ったPerl 6向けの実行環境としてスタート、Perl 6に加え、Tcl、JavaScript、Ruby、Lua、Scheme、PHP、Python、APLなどの言語を利用できる。
Parrot 3.6の新機能としては次が挙げられている。
- Class.add_vtable_overrideでオーバーライドのオーバーライドが可能になった
- 整数や浮動小数点、文字列がレキシカル変数に保存可能になった
- 従来のVTABLE_substrが削除され、VTABLE_substr_strがVTABLE_substrにリネームされた
- 非推奨となっているEval PMCの代替とすることを目的に、PackfileView PMC型が追加された
- String PMC上のis_integer vtableがすべての文字エンコーディングに対し正しく動作するようになった
- Windows環境におけるUnicodeのエラーメッセージ表示が正しく動作するようになった
- IMCCでのメモリリークが修整された
Parrot 3.6はプロジェクトのWebサイトなどからダウンロードできる。
Parrot Foundation
http://www.parrot.org/