5年ぶりのメジャーアップデート版となる「Lua 5.2」リリース
12月16日、「Lua 5.2」がリリースされた。Luaは移植性の高さや高速な動作を特徴とするスクリプト言語で、さまざまなソフトウェアで拡張用スクリプトとして採用されている。Lua 5.2ではさまざまな機能強化などが行われている。
Luaはブラジルのリオデジャネイロ大学で開発された軽量言語。軽量かつ移植性の高いランタイム環境を持ち、また制約が緩いMITライセンスでリリースされていることから、幅広い分野で拡張用スクリプトとして採用されている。
Lua 5.2は、5.1が2006年に公開されて以来、5年ぶりのメジャーリリースとなる。Lua 5.2での主要な新機能としては、pcall()で呼び出した関数やMetaMethodでもyieldが利用できるようになった点や、グローバル/レキシカル変数に対する扱いの変更、「Ephemeron tables」やビット単位での操作を行う新ライブラリ、軽量なC関数、goto文、メモリ確保に失敗した場合に自動的にガベージコレクションを実行する機構などの導入、テーブルのファイナライザなどが挙げられている。
LuaはANSI Cで実装されており、ANSI Cコンパイラが利用できる環境であればどのようなプラットフォームでも動作する。ソースコードのほか、いくつかのライブラリを含むWindows向けのバイナリも提供されている。